2月14日(土)

ごおんき記念事業第2期工事は、18日(水)から始まることになりました。ご近所の方々には、交通や音の面で色々とご迷惑をおかけするので、一軒一軒ご挨拶にお伺いしました。また、現場では詳細な点についての打ち合わせも行いました。
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2月18日(水)

第2期の工事は、駐車場の隅を切ることから始めました。今日は石積みされた擁壁の一部を解体しました。
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表面に顔を出していたのは、玉石のごく一部でした。現在使われているものよりも一回り大きな石を使っていたことが分かりました。
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土を叩いて固め下地を作ります。後日、切った部分の石積みをする予定です。擁壁を2m程切ったことで、車での右左折が大分容易になりました。ご近所の方や周辺を通行される方々に喜んで頂けそうです。
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2月23日(月)

雨も上がり、いよいよ本格的な工事が始まりました。まず、石段から山門までに設置されていたコンクリート製の参道を撤去しました。
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続いて石段の解体作業に進みました。これらの石は一旦撤去しますが、基礎を直した後に再利用します。石ごとに番号と名称を控えてから丁寧に撤去しました。


生活道路での作業は多くの方々にご迷惑をおかけします。短期間で工事を終わらせるために、道路封鎖の許可を頂き擁壁の撤去と高木の伐採作業を同時に進行しました。
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既存の擁壁を撤去するとともに、新しい擁壁の基礎のために土を約1m奥に掘りました。土の中には木の根や管などもあり、簡単には作業が進みません。
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重機が自由自在に動き、あっという間に正面東側の擁壁が撤去され、掘削も終了しました。あまりの仕事の早さに現場では驚きの声が上がります。
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土を均しながら徐々に下の作業に移ります。的確な指示が飛び、見事なチームワークで撤去が進みます。
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時間がかかると思われた大木もわずか1日で伐採が済みました。この伐採で石段周辺の風景が激変しました。
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今だからこそ見ることができる場所がたくさんあります。ぜひとも工事の様子をご見学頂ければ幸甚です。
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2月24日(火)

わずか1日の仕事で、半分も撤去された石段。今日の作業は残った石段部分を撤去します。
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石橋横には、蓮教寺の名が刻まれた石が設置してあります。擁壁を新たに作り直すために、このおおよそ2トン程ある石を撤去しました。
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スロープはあくまで裏道なので、擁壁は既存のものを再利用をします。既存の擁壁と新しく作るものとの間が上手く繋がるように、壁の一部をカッターで切りました。
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擁壁の一部は丸みがつきます。正確な測量をした後、工事に必要な杭を打ちました。しっかりとした基礎を作るために、砕石を敷いた後に転圧機をかけました。
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石段はコンクリートの部分も含むすべて撤去が完了しました。わずか2日ですべての石段が撤去されました。
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石段からは、石を割った際についたくさびの跡を見つけることができました。石段はくさび跡を見せないように組まれていたので、初めて見る事ができました。
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2月25日(水)

一昨日、伐採して頂いた木の抜根作業が始まりました。しかし、膨大な細い根が四方に張られており簡単には抜けません。最後は二台の重機を駆使して作業が進みました。
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2トン近くもあった根の部分。細いワイヤーが切れてしまう程の重さがありました。
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東側の崖に高さを確認しながらコンクリートを打ち込みます。西側にも重機が入り擁壁が撤去されました。
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現在の崖は大分土が盛られているので重機を使って削ります。これらの土は駐車場に移動しました。
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石段は古い石をそのまま使い組み直します。石段が山門に対して正面になるように測量をしました。この測量から、次に各石の正確な位置を決めていきます。
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2月26日(木)

生憎の天気のために工事ができません。職人さんが手早く現場にブルーシートをかけました。
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2月27日(金)

天気は何とか回復しましたが、現場はすっかり水浸しになりました。今日はまずポンプを使って雨水を汲み上げる作業から始まりました。
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山門付近では測量が行われます。各石の正確な位置を決め、杭や木の板を使って場所を特定していきます。
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正面の西側は擁壁が撤去され、掘削が終わりました。また、擁壁の基礎となる地面に砕石が敷かれました。
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2月28日(土)

昨年から次々と伐採が進んだために、緑が少なくなり寂しくなったとの声を頂きました。一方、造園の方からすると、今までは木々が込みすぎており太陽の光を充分に受けることができない緑が多いとのことでした。

「お寺の風景」という観点からは、前回のごおんきに近づいてきたと言えます。50年前は高木が少なく、駐車場から山門や鐘楼がしっかりと見ることができました。
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ごおんき記念事業は、もちろん伐採だけではありません。植生や風景を考慮した植樹も予定しています。境内に点在する赤い字の杭は、今後植樹を予定している場所です。
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3月2日(月)

石段の最上部です。山門と石段を結ぶ中心線から両端の位置を決めて場所を確定していきます。
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石段は既存の石を再利用して組み直します。昇る際に足をつける踏面は土になっており、95年から中央の部分をコンクリートにしました。
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今回の工事にあたり、中央のコンクリートは撤去して、古い石と風合いの合う古材を使うことにしました。
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境内の排水設備を見直すためにマスの位置や雨水の流れを確認する必要がでてきました。
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3月3日(火)

コンクリートが打ち込まれた後、木工作業が始まりました。石段に最も近い部分は少し丸みを帯びています。
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1日で正面東側の木工作業が終わりました。とてもきれいなラインが出来上がりました。
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石段の両端を決める作業の続きになります。最上部から距離を測りながら順に下りてきました。
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両端が決まった所でシャベルカーが土を掘削していきます。石段の傾斜は均一ではないので各部分に合わせて掘削が必要になります。バケットで土を均すと早くも石段の雰囲気が出てきました。
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3月4日(水)

今年は2月、3月と大変雨が多い年です。昨日降った雨水をポンプで抜き、ブルーシートを撤去することから今日の作業が始まりました。
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擁壁には太めの鉄筋が入ります。入口付近は丸みを帯びているので、鉄筋を少しずつ曲げて収めています。
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目印をつけ、余分な材料等を一度撤去して全体像が分かるように準備をしました。その後、設計士さんや現場の職人さん方が集まり、多くの懸案事項を決めていきました。
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また、境内の排水設備を見直すために再度マスや管の向き、勾配、水の流れ等を確認しました。
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3月5日(木)

工事が進み境内が整備されると、東側スロープの擁壁が気になります。実際に赤い糸を引いて擁壁の高さを検討しました。また西側の崖に作る予定の擁壁の高さも確認しました。
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正面ではミキサー車の生コンがバケットに出されて、鉄筋の入った基礎にコンクリートが打たれます。
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3月6日(金)

石組みが本格的に始まりました。まず、粘土質の土壌を整地して砕石を敷き、その上に山砂を敷きました。規定の位置と高さに収まるように調整をしながら設置をします。

古い石は均一ではありません。地面との接地箇所が空洞にならないように山砂を押し込んでいきます。


西側擁壁の基礎に鉄筋が入りました。丸みを帯びた擁壁なので、鉄筋もRに合わせて曲げる必要があります。
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硬くて真っ直ぐの鉄筋も少しずつ曲げていくことで丸みが出てきます。規格にはない仕様で擁壁を作るには、このような地道な手仕事が必要になります。


境内の排水設備を見直すために、マスと管の正確な配置を測量しました。
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3月7日(土)

設計士さんが作った図面を現場に落とし込むのが職人さんです。粘土質の柔らかい土壌に均一でない古い石を再利用するため、職人さんたちが現場で調整を始めました。
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丁寧に基礎を固めた後、今まで使われていた石を元の位置に戻すと何と隙間が空いてしまいました。造成当時に隙間があったとは考えにくいですが、瓦のようなもので目地を充填する必要がでてきました。
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昨日出来上がった基礎の部分にコンクリートを打ち込みます。その際、バイブレーターで振動を与えると、コンクリートが型枠の隅々まで充填され、高い強度と耐久性をもつ仕上がりになります。
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3月9日(月)

石段を撤去する前と同じ位置に数段組んだところ、昨日見つかった隙間が等間隔に空くことが分かりました。石段などの状況から、造成当時しっかりと組まれていた袖石が経年変化で外側に倒れたと考えられます。

当初は目地を充填する予定でしたが、袖石を隙間分だけ内側へ押し組むことにしました。
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すると、石同士がしっかりと組み上がり、とても収まりの良い美しい石組みになりました。改めて、昔の職人さんの丁寧な仕事に感心をしました。
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擁壁のコンクリートを打つために必要な枠板を準備しました。鉄筋の内側と外側に2枚ずつ必要なので、使う板も相当の量が必要になりました。
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まず、内側の型枠から立てました。真っ直ぐの場所よりも丸みを帯びる所の立て付けがかなり難しそうです。
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3月10日(火)

転圧機を使って砕石を決められた高さまで叩いた後、敷石の下に2本の杭を打ち込みました。この2本の杭が敷石の荷重を均等に支え、沈下を防ぐ役割を果たします。お城の石垣を作る石工職人の技術で、粘土質や木の根の影響を受けやすい蓮教寺の石段にも応用されました。



3月11日(水)

石段の最上部は急な勾配になっています。少しでも多くの方に正面玄関である石段を利用して頂くために、すぐ脇に緩やかな石段を作ることにしました。

造成する場所に椿が立っています。せっかく実生から育った椿なので一手間掛けて移植をしました。
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新しい石段は古い石段の一部を切ってつなげます。つながりが自然になるよう古い石の一部を削りました。


上の延べ石が新しい石、下の袖石が古い石です。のみで削ったことにより、自然な石組みになっています。
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丸みを帯びたコンクリートを打つためには、曲面の型枠が必要になります。コンクリート用の型枠には、繊維を直交させて安定した合板が使われますが、繊維を同じ向きにして作られた板を使うことにより曲面をつくることができます。この型枠作りも鉄筋と同様、大変な労力がかかっています。
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3月12日(木)

設計士さんと職人さんが新たに作る石段の施工方法を検討しています。古い石段との兼ね合いもあり、慎重な判断が必要になります。
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数百年経ったものと同じ風合いをもつ古材を新たに調達しました。この石を加工して新たに石段を組みます。
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丸みを帯びた型枠が出来上がってきました。型枠の中には太めの鉄筋が組まれており、これからコンクリートを打っていきます。
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3月13日(金)

最上部脇の緩やかな石段作りが始まりました。石段分の土を掘削してから測量して杭を打ちました。
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数百年経ったものと同じ風合いをもつ石を新たに調達しました。もとの石が面取りされていたので、職人さんが手間をかけて古材の角をノミで落とします。




3月14日(土)

鉄筋と枠板、それを固定する金具類の準備がすべて整い、擁壁の縦壁になるコンクリートが打たれました。数日の内に枠板が撤去される予定ですが、しっかりとした強度が出るまで約一月かかります。
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こちらはコンクリートを打った新しい擁壁と既存の物との接合部です。仕上がりがどのようになったのか、枠板を外すのがとても楽しみです。
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西側にも鉄筋の内側に枠板が立てられました。来週は天気が崩れるかどうか心配ですが、外側の枠板が立てられるとコンクリートを打つ準備が整います。
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3月16日(月)

新しく作る石段の袖部分です。規格化された工業用品とは違い自然の石を加工しながらの作業になります。
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袖石のとめの部分です。勾配が急な石段を支えるため、かなり長い石を半分近く埋めています。
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枠板がいよいよ外されて擁壁がその姿を現しました。職人さんが丹精込めて作った曲面が見事に表れています。
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3月17日(火)

新たに作る石段部分には、別の場所で使われた古材を利用します。古材の加工は大変な根気がいる作業で、今までの復元作業よりもたくさんの時間を必要とします。
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昨日外された外側の枠板に続いて、表側の板が撤去されました。擁壁の表には2本のスリットが入り、築地塀に見られる白線(定規筋)のような意匠になっています。
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3月18日(水)

石段が組まれた場所から順に小端立てをしていくことになりました。まず、固くなった土を掘り起こして柔らかくし、小さな石や粘土の塊、根子などを取り除きました。
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小端
(こば)と呼ばれる狭くて細長い面を上に向けて組んでいきます。一つ一つの石の形状と周りとのバランスを見ながらの作業です。まるで、ジグソーパズルをしているように見えます。
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一定の面積が隙間なく敷積まれた後、角材を石の上にあて槌で力一杯叩き込みます。少しこんもりとした石を土に叩き込むことで、隙間なく一面均一の踏面ができます。
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袖には緩やかな勾配の石段を新たに作ります。難しいのが既存の石段との接点です。まず、古材の延べ石を既存の袖石がはまるような大きさに切り、石組みをしました。
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擁壁はコンクリートを打った後、水が染み込まないように黒い防水シートを張りました。配水管近くには茶色い椰子の繊維で作ったシートも貼ります。椰子の細かな繊維は土を止めますが水を通します。雨水は底溜まることなく排水溝へ向かうように設計されています。
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擁壁工事の際にした土をもう一度埋め戻しました。しっかりと転圧機をかけて排水溝の基礎をつくります。
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3月19日(木)

小端立てに必要な石を平米数の計算から200袋と予定していましたが、実際に施工した状況から総計で400袋、約10000個の石が必
要であることが分かりました。昨日、雨が降り石組みの仕事ができないこともあり、今日は小端立て用の石を拾う作業が中心になりました。

午後から現場では、これまで施工された仕事の確認と今後の予定、材料等の段取りなどが行われました。
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3月20日(金)

雨が降った後の柔らかい土壌で、多くの職人さんによる小端立てが本格的に始まりました。


袖に作る緩やかな勾配の石段です。昨日までに古材を切り、両者の高さを合わせて設置しました。今日は既存の袖石を切り、表面を仕上げてから古材と組み合わせました。
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既存の袖石の上にはとめを置き、勾配が急な石段最上部になります。最上部は厚い石のみで組まれています。
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擁壁内側ではU字溝とマスが設置されます。昨日、転圧機をかけて土を固めたので、今日は枠板を組みコンクリートを打ちました。このコンクリートの上にU字溝が設置されます。
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3月21日(土)

枠板を外した擁壁には穴が空いています。これは枠板をしっかりと固定するためにつけられた器具の跡です。枠板を外した後、手で一つずつの穴にセメントを入れました。
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擁壁内側にコンクリートを打った後、U字溝を設置しました。小さめのU字溝を丸みを帯びた擁壁のラインに合わせて並べていきます。できた隙間はセメントで埋めました。
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3月23日(月)

新しく作る緩やか石段や踊り場はすべて古材の石を使います。古材は工業品と違い一つ一つに個性があるので、できる限り切らずに素材そのものを重視します。

石同士が当たってしまい組みにくいところや角などは、職人さんがノミをつかって形を整えます。


石組みをするうえで、どうしても切る必要がある所はエンジンカッターで切れ目を入れてから、ノミで叩き割り最小限の加工をします。
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石の個性を考慮し、手間暇かけて加工した石を一枚一枚組んでいきます。
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家庭用ものをコンクリートで固めた大きなマスが出てきました。雨量と配水の流れを見直しながら、マスや配水管を交換していきます。
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擁壁やU字溝の高さ、崖からの勾配を見ながら、土の埋め戻し作業をしました。後日、埋め戻した場所に植樹をする予定です。
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U字溝の端を作るために枠板を作り、コンクリートを打ちました。壁と溝の隙間も丁寧に埋めていきます。
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3月24日(火)

石段が最上部まで出来上がり、次に山門までの踊り場の造成に移ります。以前は、下の写真のようにコンクリート製でしたが、今回は敷石を使った踊り場になる予定です。
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踊り場は、小端立てした繊細な石段から一気に大胆な石組みになります。まず、脇の延べ石から設置が始まり、徐々に敷石へと作業が進みます。
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午後には、植樹用の木々が駐車場に運び込まれました。数メートルはゆうにある大木は、職人さんが現地へ行って目利きをした自信の大木です。大木が横たわる風景には、ただ圧巻の一言です。
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西側の擁壁前に大きなコンクリートポンプ車が止まり、コンクリートを圧送する準備をします。
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擁壁のコンクリートを打った後、天端部分の修正をしました。後日、傘がついて外からは気づきにくいところですが、妥協なしの職人技です。




3月25日(水)

工事が進む中で、昨年切らずにいた高木4本を追加で伐採することになりました。石段がほぼ完成し重機が入りにくい現場ですが、職人さんとオペレーターさんとの円滑な連携により伐採が無事に済みました。
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踊り場では、袖に置く石の位置が決まり、次に古材を使った石組みが進んでいます。この古材、横の幅が1mを越えるとても大きなものです。石段を昇りきった後には、この大きな石でできた参道の風景が広がります。
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3月26日(木)

古材を使った踊り場も半分以上終わりました。すべて均等には敷き詰めず、石の配置に少し「遊び心」を入れました。職人さんの遊び心がどのように完成するのかとても楽しみです。
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擁壁近くでは、クレーン車を使って数メートルある高木の植樹が始まりました。後日、木の姿形を見ながら植樹をするので、今日は現地への仮置きになります。
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3月27日(金)

工事にともない一旦撤去した石碑を戻します。以前は石段の横にありましたが、今回はお寺までのアプローチを考慮した場所に設置することになりました。
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江戸時代の名所図会を見ると、石段前には長い参道があり境内の正面であったことが分かります。一方、現在使われている道路は石段の正面にはなく、戦後につくられた東側の坂にあります。
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そこで、道路から見て正面になる東側の坂に石碑を置いてみました。「蓮教寺」の文字がよく目に止まり、お参りに来て頂く方に喜んで頂けそうです。
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職人さんが目利きした大きな木は、大型のクレーン車で吊られて境内へと運ばれます。
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植樹を計画している場所をシャベルで掘ります。木の大きさに応じて、掘る大きさと深さを決めます。
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木の姿形や周りの風景等を考慮して植樹をします。木の位置が決まれば土をかけて水を与えます。
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植樹した木の根にしっかりと水が届くようにホースの先に管をつけて水を与えました。さらに、徐々に水が染み渡るように周りの土を少し盛り上げて水鉢を作りました。
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3月28日(土)

これから植樹を予定している樹木です。植樹までまだ少し日数があるので水をたっぷりかけておきます。
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西側の排水工事も始まりました。この場所は山からの水が集中するところで、配水の見直しを進めています。


雨水を受ける山門近くでは、配水管の接続に混乱が見られました。そこで、管の接合部にはマスを入れ、一カ所に集中しないように排水を左右に分けることにしました。
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外への排水部分では、東側と同様に防水シートと椰子のシートを貼り、土を埋め戻し転圧機をかけました。配水管の基礎となるコンクリートを打つため、擁壁の内側に枠板をつくりました。
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排水の勾配を考慮しながらコンクリートを打ち、排水溝の大きさに合わせてマスを切り設置をしました。大量の雨水は太い管を通り、土中の水は椰子のシートから直接外への排水溝へ流れます。
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山門付近の排水溝を整理した後、袖につくる石段の工事に進みました。新しい石段は踊り場との接合部にあたるので慎重に作業が進みます。
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3月30日(月)

東側の植樹に続いて、西側も植樹をします。駐車場で待機していた大木を移動させ準備をします。
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西側擁壁内の排水設備です。山からの雨水と崖の雨水をマスで受け止め、排水溝へ流します。
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擁壁の天端につける傘部分のサンプルを置いてみました。素材や色、形、大きさなどはこれから詰めていく必要がありますが、皆で話し合う際にとても分かりやすい資料となりました。
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3月31日(火)

踊り場の板石につくる職人さんの遊びは、瓦を使った意匠を予定しています。
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4月1日(水)

昨日とは打って変わり雨になり石段工事がなかなか進みません。今日は抜根した際の細かな根や材料の石などの整理を中心に作業が進みます。
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熟れていない新しい石の表面に手を入れます。手間をかけた仕事により古材との一体感が増しました。


袖に作った新しい石段にも小端立てをします。小端立てに使う石は約10000個にもなるので、雨の中職人さんが石を拾いにいきます。
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4月2日(木)

石段はいよいよ最下部の工事です。これ以降は擁壁との兼ね合いもある難しい石組みになります。今日は雨が降った後の土壌を均して、既存の石段では最後となる延べ石を設置しました。
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接続に混乱が見られた配管を整理し、雨水の量や流れを考慮に入れた管とマスを設置しました。
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4月3日(金)

既存の石組みが終わり、これからは新しい石を加工しながら石段の最下部を作ります。各段の正確な場所を決めるため測量をして掘削を行いました。
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紅葉の植樹に続き、ミツバツツジを補植します。候補となる場所に仮置きして、明日以降に他の樹木とのバランスを見ながら位置を決めます。
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4月4日(土)

今から約40年ほど前、車の往来ができるように石段前の路地を広げる要望が出ました。境内地を後ろへさげると、石段の止め石から道路までの距離が非常に短くなるので、苦肉の策として石橋を上にあげ、勾配を急にした階段をコンクリートで作りました。
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江戸時代の山門や石段を当時のまま組み直すと、道路から石段まではかなりの高さがあります。古いものを現在の環境に合わせるためには新たな設計が必要になります。さまざまな検討から、蹴上げの高さはそのままに踏面を狭くした石段を設置することにより、短い距離で高さを得ることにしました。
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ミツバツツジを紅葉の間を埋めるように植樹しました。アセビとともに来年の開花が楽しみです。
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4月6日(月)

崖の盛り土が擁壁内側の側溝へ落ちないように杭と竹で土留めを作ります。
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石段の踏面はほとんど小端立てです。職人さんが時間をかけて残った場所の小端立てをします。
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4月7日(火)

蓮教寺の土壌は粘土質であるため、雨が大量に降ると石段が動く可能性があります。念のために砕石をしっかりと入れて土を固めていきます。
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石段の最下部の作業が進み、いよいよ最前面には石橋が設置されます。石の状態を確認するために、個別に置いてあった石橋を一度組んでみました。
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4月8日(水)

第3期工事では、西側の崖の造成と擁壁工事が始まります。できるだけ残しておいた樹木も擁壁の基礎にあたるために、新たに3本の高木を伐採しました。
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今後は、シャガやシダ、スギゴケ、ジゴケなどの下草も補植する予定です。
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4月9日(木)

既存の石段までのアプローチとなる新しい階段ができあがり、最前面となる石橋の設置が始まりました。
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既存の石橋と新しい石が接する場所は調整が必要です。新しい石の一部を割り古い石橋に合わせます。
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石橋の大部分ができあがりました。前の止め石が途中で割れているで補強してから組み上げます。
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粘土質の土壌のために、せっかく組んだ袖石も雨が降ると外へ開く危険性があります。土が落ち着く前に袖石が動かないように杭を打つことになりました。
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4月10日(金)

失われた延べ石を新たに加工して、止め石との間に正確に収めると石橋の完成です。これで石段工事の大きな骨格ができあがりました。
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4月11日(土)

石段最上部の踊り場は大きな板石が入っています。板石をそのまま据えると重たくなり過ぎるので、配置を少し工夫して隙間を作り、職人さんが瓦を使った遊びを入れました。


並べた瓦の表面を平らではなく、少しずつ段差を作って仕上げてあります。土の上に乗せて作るため、手間暇だけでなく、職人さんの高度な技術が光ります。
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石橋がかかっていた水路は今は暗渠になっています。そこで、石橋周辺にコンクリートを打つ際に洗い出しをして水路に見立てることになりました。板枠に鉄筋を入れて、後日コンクリートを打ちます。
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止め石と石橋の間に作った新しい石段の踏面も小端立てをすることになりました。
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シャガやシダの場所が決まり、石段周辺から崖にかけて補植しました。
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4月12日(日)

シャガとシダに続いて、コケの補植をしました。コケは小さなブロックになっているので、そのまま土の上に乗せるとつなぎ目が目立ってしまいます。コケに水を打ち、その後木槌で叩きながら馴染ませていくと、とても自然な風合いになりました。
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石橋の周辺は道路に接しているため、セメントの上に小端立てをします。
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4月14日(火)

昨日に続いて雨が振ったため、現場の仕事は限られてしまいます。テントを張り雨をしのぎながら、小端立ての作業を進めます。
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4月15日(水)

石段の西側にもコケを捕植しました。日当たりの良い場所にはスギゴケ、その隣にジゴケを配置します。これらのコケが参道に根づくかどうか、この夏が一つの山場になりそうです。
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参道正面に続き、西側の崖に立てる擁壁の高さを確認しました。測量後に杭を打ち、水糸を張りました。第2期工事と平行して第3期の準備が進みます。
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4月16日(木)

石段最下部の石橋はもともとお寺の山から流れる川にかかっていたと言われています。現在、小川はなく道路に沿った側溝が設置されています。そこで、今回の工事では石橋の周りを洗い出しという工法を使って、小川を想起させる意匠にしました。
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基礎の上に種石を混ぜたセメントを塗り、乾く前に水で洗い出しました。洗い出しが乾燥し、今後馴染んでいくと石橋の下を流れる小川になります。
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4月17日(金)

参道の骨格がほぼ出来上がり、仕上げとなる細かな作業も始まりました。今回の改修に使われた石材は素材そのままで、新たな加工をほとんど施していません。そのため、石と石との間には小さな隙間ができます。この隙間に細かな山砂を入れていきます。
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石段最下部の小端立ても仕上がり直前です。狭く長い場所なのでより難しい作業に見えます。
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4月18日(土)

石と石との間の隙間、目地への砂入れですが、山砂と海砂の2種類の砂を使い分けます。
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砂は石の厚さ分だけ入ります。地面までしっかりと砂を入れるために水をかけながら作業をします。場所によっては、目地に山砂を入れた後にコケを張りました。




4月20日(月)

第2期工事がほぼ完成しました。設計士さんや職人さんが集まり、施工状況と残った作業の確認をしました。
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