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50年に1度の大法会「
ごおんき記念事業として、参道を中心とする境内整備を計画しています。

境内の整備は日々の作務ですが、大きく手を入れる場合には
お同行の力が欠かせません。

この整備日誌は、四季折々の境内の様子やお同行との管理についてご報告いたします。



3月14日(土)

中塗りが始まりました。表面が均一になるよう何度も何度も丁寧に塗り直します。中塗りが充分に乾燥すれば、いよいよ最終工程である漆喰の作業に移ります。



3月13日(金)

仕上げが平らになるように各工程で表面を均一にする注意が払われています。本格的に中塗りをする前にも、定規を当てて表面を平らにしました。
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3月6日(金)

壁の雨仕舞いが悪いと、柱と壁の隙間から水が入ってしまいます。そこで柱と壁が接する散り際にチリトンボを打ちました。あらかじめ、のし瓦に穴を開けておき、麻紐を竹で固定します。


のし瓦以外の散り際には、布連
(のれん)を打ちました。布連は、麻の布を割竹で固定して釘を打ちつける作業でチリントンボと同様に手間のかかる仕事です。
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3月5日(木)

今まで入っていたアルミサッシを取り外すと、溝の隣にほぞ穴が見つかりました。さらなる調査の結果から、外側にほぞがついた板戸があり、その内側の板戸を開け閉めすることで内障子から明かり取りをしていることが分かりました。
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壁の修繕も中塗りの工程まで進み、いよいよ板戸が入ることになりました。200年ほど経った建造物に合わせるため、建具の職人さんが現場で調整をします。



2月21日(土)

塔頭にある「畳の縁が破れた畳」の下地を調査して頂きました。下地の板の破損は白アリが原因のようです。
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2月20日(金)

むら直しの続きです。漆喰を落とした時、荒壁に痛みの少ないものは塗り直しをせずにしてあります。同じ壁でも痛みの激しい箇所を補修しています。
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倉庫を整理するために、保管してある建具類を一旦外に出しました。今後保管するものとそうでないものとに分けて、使用しないものは廃棄することになりました。
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そのまま廃棄することは建具に申し訳ないので、解体して小さな木材にしていきました。報恩講さんなどの行事に使う薪として有難く再利用することにしました。
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2月19日(木)

中塗りの前に乾燥した荒壁のむらを直します。一見、均一に見える壁も下地が柱か木舞かによって自然とむらができます。むら直しという工程を入れることにより、中塗りや漆喰の際に表面を均等に仕上げることができます。


中塗りに使われるのは、中塗り用の土、水、細かいワラ、そして山砂です。攪拌機にそれぞれの材料を入れて、様子を見ながら必要な材料を足していきます。
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攪拌機の音で砂っぽさや水っぽさが分かるそうです。見た目や感触などで確認して、中塗りに使われます。
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2月18日(水)

荒壁が充分に乾いたので、中塗りの工程に進みます。まず、柱や貫に付いた土を取り除き、刷毛と水を使って壁の周りを丁寧に清掃しました。その後、柱の歪みや荒壁の状態をみながら、中塗りを仕上げる位置を柱に赤鉛筆で記しました。
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一方、塔頭の掃除中に、以前から気になっていた「縁が破れた畳」を恐る恐る上げてみました。すると、畳の下の板が腐っており、一部が抜け落ちていました。明年のごおんきでは、塔頭を控えの部屋として使用する予定です。こちらも早急に修繕計画を立てる必要が出てきました。
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2月13日(金)

大きな棚を撤去した後、本堂修復の資料と記録、お膳類、書籍などをすべて移動し清掃をしました。
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書院はお同行の力をお借りして、建具と長机の出し入れを頻繁に行います。使い勝手を考えた結果、三本ある長持
(ながもち)を置いてシーズンオフの座布団を収納することにしました。
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2月12日(木)

三重総合博物館(MieMu)さんでは、3月21日から「親鸞 〜高田本山専修寺の至宝〜」が始まります。この企画展にはご本山の至宝ほか、各お寺さまに伝わる一光三尊仏さまも展示されます。今日は学芸員の方にご来寺頂き、いろいろとお話をお伺いすることができました。
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蓮教寺からは、
一光三尊仏さまのご絵伝を展示させて頂くことになりました。ご絵伝は、秘仏である三尊さまをご開帳する際、その縁起を説明するために用いられます。三尊さまについてのご理解を深めるために、多くの方々に絵伝をご覧頂ければ望外の喜びです。
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2月10日(火)

来年のごおんき大法会に向けて、書院と塔頭・梵音寺の整理を徐々に進めています。普段使わないものをまとめるために、まず移動先の倉庫を片づけました。
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書院の奥には大きな棚が三本設置されており倉庫代わりになっています。この棚を思い切って倉庫に運び入れ、残った荷物を整理することにしました。
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書院から倉庫までの移動には、蓮教寺のリヤカーを使いました。最近、めっきり見かけなくなったリヤカーですが、お寺では今でも大活躍をしています。
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設置した棚には、
花講さんが仕事をしやすように台や木、道具などをまとめました。別の棚には、書院に保管されていた桶やたらいなどをまとめました。
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棚が移動した後の廊下はとても広く感じます。しっかりと清掃すれば、襖や障子などの建具も置けそうです。書院の利用が今までよりも容易になり、ごおんき大法会を迎えることができそうです。
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2月6日(金)

電柱には様々な電線が張られているために撤去する際には調整が必要になります。しかし電柱が撤去されないと、ごおんき記念事業の工事が進まないので各方面に調整して頂きました。

電柱を支える支線を切断し、電柱に張られた様々な電線を一つ一つ外していきます。
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電線と木々に注意してゆっくりと電柱が地面から引き抜かれました。これで、ごおんき記念事業の第2期工事の下準備がすべて整いました。
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1月23日(金)

近隣の小学校から、約60名の生徒さんが見学に来てくれました。聲明と雅楽の実演や稽古の仕方を通して、行事を何百年続けていくためには、たくさんの人たちが携わっていることをお話させて頂きました。

また、木造建築を後世に伝えていく方法として、工事中の壁や本堂の修理方法を見学して頂きました。
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1月18日(日)

壁と瓦に隙間ができないようにのし瓦を使って葺いて頂きました。これから、中塗り、漆喰と進むにつれてのし瓦が壁にしっかりと入り込むため雨が入ることはありません。
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以前は銅板だった箇所を取り除いた後、のし瓦を葺いていきます。柱付近の瓦は工具で切って収めました。
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瓦に空いた小さな穴に釘を入れていきます。下の漆喰が固まれると瓦はしっかりと釘で固定されます。
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1月13日(火)

電話用の電柱移設に向けて、既存の電柱から電線の撤去作業が始まりました。
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1月11日(日)

土壁の乾燥は日ごとに進んでいます。土壁特有の臭いが少なくなり、ひび割れも大きくなってきました。
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1月8日(木)

ごおんき記念事業の第2期工事では、石段とその周りの擁壁工事も行います。この工事に向けて、石段近くに立つ電柱の移設を計画しました。既存の電柱を撤去する前に、新しく電柱を建てます。
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篤信のお同行さまにご協力を賜り、土地の一部に電柱を建たせて頂きます。まず、掘削機などを使って埋設に必要な深さの土を掘りました。
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今回の作業は、境内ではないので地下に埋設することができません。景観を考慮して、新しく建てる電柱は木の色に近いカラー電柱にしました。
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電柱周りの土を固めて2時間ほどの作業が終了しました。後日、新しい電柱に電線を引き、石段横の電柱を撤去して頂きます。平成28年のごおんきに向けて、第2期工事の準備が始まりました。
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1月7日(水)

荒壁の乾燥が徐々に進んできました。工期のある現場では、扇風機を使って乾燥させることもあるようです。蓮教寺も倉庫から扇風機を出して、使ってみることにしました。
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戸を開けて、空気の通りを良くした状態で扇風機をかけました。天気も良かったお陰で、昨日の状態(左)から1日で大分乾燥が進みました(右)。
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12月26日(金)

こちらの壁は建物の奥にあるため木舞をそのままにして荒壁からやり直しました。しばらく乾燥させるため、中塗りの作業は年明けになりました。
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12月15日(月)

今まで壁に使っていた土に新しいものを混ぜ合わせて、荒壁を作りが始まりました。じょうごのような形をした受けに土を入れると、ホースを通って作業場まで運んでくれます。
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木舞に向けて土を塗りつけていきます。柔らかすぎず堅すぎず、ちょうど良い堅さの土にみえます。


荒壁をしばらく乾燥させてから中塗りをします。中塗りは厚さを均一にするので大変な作業になります。中塗りが乾燥すると漆喰になります。
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12月13日(土)

冬の
どんぐりクラブで子ども達と境内の落ち葉掻きをしました。落ち葉を燃やして焼き芋をつくりました。
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12月10日(水)

とても丈夫な壁も少し悪くなった時点で手を入れると持ちが良くなります。荒壁はそのままにして中塗りや漆喰で補修した場所がありました。
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こちらの壁は下地である木舞はそのままにして、下の部分を荒壁から修繕したようです。壁に使った土にも違いが見られます。
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修繕には時間も費用もかかります。その時その時の損傷状態から、より良い修繕方法で堂宇が維持されてきたことが分かります。




12月9日(火)

取り除いた荒壁は捨てずにもう一度使います。黒っぽい色をした泥に、黄色がかった土とワラを混ぜました。
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混ぜたばかりのワラは形がしっかり残っています(左)が、土をしばらく寝かせることで微生物が活動しワラは細かく繊維状になります(右)。
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冬は温度が低いために微生物が働きませんが、土を少しの間馴染ませてから荒壁に使います。
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12月8日(月)

柱に空いた穴に細くて丸い女竹
(めだけ)から組みます。この穴が場所によって大きさが違いました。大工さんではなく、木舞(こまい)の職人さんが竹の太さに合わせて穴を空けたかもしれません。
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女竹
(めだけ)に続いて真竹を割った平竹を組んでいき、貫や女竹に縄で縛っていきます。簡単そうに見えますが、熟練の職人さんならではの仕事だと感動しました。
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12月6日(土)

荒壁を取り除いた箇所から、職人さんが真竹と縄を使って木舞を組みます。出来上がった木舞は、そのまま建物の意匠になる程美しいものです。
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12月5日(金)

漆喰の破損は天井より低い箇所にも広がっていました。今後の作業は建物内部にも関係するため、まずはブルーシートとビニールシートを使って部屋を養生しました。
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作業が進み荒壁を取り除くと、下地である貫
(ぬき)や木舞(こまい)が破損している箇所も確認できました。
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12月3日(水)

壁土の下地は、竹で作った木舞
(こまい)になります。柱と柱の間に竹を組み、貫(ぬき)と呼ばれる部分にわら縄で縛ってあります。漆喰が剥離してから長期間放置したためか、木舞も一部割れていました。

取り外した木舞を選別し場所ごとにまとめました。破損していないものは再利用します。
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12月2日(火)

鎧板
(よろいいた)を外すと漆喰が剥がれ、中塗りや荒壁が見えていました。手で壁を押して状態を確認すると、場所によって損傷の程度に差がみられました。

下地まで損傷が考えられる場所は荒壁を取り除き、木舞
(こまい)の状態を見ることになりました。

荒壁に使われた土の一部が黒っぽく変色していました。漆喰が痛んだ後、振り込んだ雨によってカビが発生したためと考えられます。
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11月28日(金)

今日は先日段取りした太鼓の搬出をお願いしました。太鼓は、太鼓楼の天井からワイヤーで吊り下げてあります。着脱可能ではないので、太鼓をロープで引っ張った上でワイヤーを切断しました。
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床に毛布を敷き、太鼓をゆっくり下ろした後にロープを外します。職人さんの丁寧な仕事のお陰で、玄関から無事に搬出することができました。
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太鼓がなくなった太鼓楼はどこか寂しげです。皮の貼り替えまで少しの辛抱です。
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11月26日(水)

秋が深まり本格的に葉が落ちてきました。柿の木がたくさんの葉が落とし、庫裏の前が色鮮やかになりました。この時期の落ち葉掻きは楽しい作務の一つになっています。
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11月24日(月)

本堂修復工事の際に復元した太鼓楼。この太鼓楼には、宝暦13(1763)年に新調した太鼓が吊り下げてあります。行事では時を知らせる音として大活躍をしています。
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昭和8(1932)年に皮を貼り替えてから約80年が経ち、音に張りがなくなっていました。

50年に1度の
ごおんきに向けて、思い切って皮の貼り替えをお願いすることにしました。今日は、職人さんが太鼓の搬出の段取りをして頂きました。
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11月18日(火)

外壁を守る鎧板
(よろいいた)の一部が損傷していました。できるだけもとの材料を残して、新しい板を作ります。もとの場所にはめて、鎧板の修復作業が完了しました。
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11月17日(月)

板戸をはめる溝の外側が白アリの被害に遭っていました。現在、この場所は板戸のみで障子がありません。障子を復元する前にまず溝の修復から始めました。
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すべての木を替えることはしません。手間をかけて、白アリに食われた所をのみで削り平らにしました。
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替わりとなる木を用意して、のみで削った箇所と同じ長さに切ります。新調した木と既存の部分がしっかりと固定するように角度をつけて仕上げます。溝は板戸二枚と内障子一枚用に三本掘りました。
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接着剤を使って固定し完成です。補修した部分は、1分(3mm)ほど大きめに作ってあります。木が時間とともに痩せていき、将来馴染んでいくそうです。
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11月15日(土)

縁側の床板が充分に固定されていなかったので、目鎹釘
(メカスくぎ)を使って横木にしっかりと打ち込みました。目鎹釘は日本建築に使われる和釘の一つで、寺社仏閣の修理復元に必要な道具です。
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現在、主流となっている洋釘は明治以降に輸入されたものだそうです。和釘が以前より使われなくなり、扱うお店も少なくなっているそうです。
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11月10日(月)

秋以降、お同行に剪定・清掃して頂いた木々や落ち葉をパッカー車で回収して頂きました。
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10月31日(金)

境内に立つ電柱が擁壁工事の妨げになることが分かり、まず電気用の電柱を崖から駐車場へと移設して頂きました。この工事は境内の話だったので順調に作業が進みました。
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問題となったのが電話用の電柱です。この電柱は、境内以外でないと移設ができないために一度は断念しかけました。しかし、ある篤信のお同行からご協力を賜ることによって移設計画が進むことになりました。
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篤信のお同行との話し合いから4ヶ月。電柱の移設先の工事が始まりました。
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10月16日(木)

後世に取り付けたトタンや鎧板を外した状態から、もとの板戸がどのような構造であったかを検討しました。また、職人さんも交えて修繕方法について検討しました。
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10月10日(金)

トタンの下にあった鎧板
(よろいいた、よろいだ)を外してみると、建立当時と思われる漆喰の壁が現れました。しかし、漆喰ははがれ、中塗りや荒壁などの下地が見えています。漆喰に被害が出た際、適切な補修工事をしないまま風雨に晒されたためと考えられます。木造建築を何百年単位で維持することを考えた場合、専門家に定期的な検査を依頼する必要性を感じました。
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10月7日(火)

足場を組んでトタン板を外してみると、下には鎧板
(よろいいた、よろいだ)がとりつけてありました。もとの板戸がどのようなものかを確認するためにはこの鎧板を外す必要があります。
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10月2日(木)

お取り持ちさんからおくどさん用の薪が不足しているとのご報告を頂きました。先日、栗の木を伐採して頂いたので、処分する前に手頃な枝を確保しておきました。
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10月1日(火)

近年になって、板戸であった建具をガラス戸に変えた箇所があります。防犯上の問題から、もとの板戸に戻すことにしました。今日は作業に必要な足場を組んで頂きました。
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9月9日(火)

50年に1度のごおんきを記念して、
蓮教寺の建造物を文化財として申請することを検討しています。今日は建築の設計士さんに庫裏や書院などの下調べをして頂きました。
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8月12日(火)

お盆の時期に大きな台風が接近し、境内の竹が何本か折れてしまいました。
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栗の木も折れましたが、建物には被害がなかったので一安心です。折れたところを触ると、スポンジのように柔らかくなっていました。今回の台風ではなくても、いつかは折れてしまう状態だったのでしょう。
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