Stacks Image 1887


仏花を生ける

仏花を生けてくださるお同行のことを「花講さん」と呼んでいます。花講さんに50年もの間携わられたお同行は「すべて見て習った」と言います。その経験を後世に伝えるために、手作りの資料を新たに作られて次世代の花講さんにご指導頂いています。


花講の仕事(平成29年)

クロガネモチの準備(11/7)

報恩講のお仏花にはクロガネモチを使います。明日の作業に備えて、境内のクロガネモチを切りました。
Stacks Image 2329

クロガネモチは赤い実の部分を使います。実と葉が入り組んでいるので、はさみを使って葉を取っていきます。


クロガネモチの準備ができました。
Stacks Image 2354


花講 初日(11/8)


花瓶に詰めた藁に竹を打ち込み、芯となる木を組み上げます。芯の木には松の枝をしばりつけて穴を開けます。この穴に松の葉を一つ一つ差していきます。



花講の仕事(平成25年)

土台となる藁(10/12)


島田講のお同行から藁を頂戴しました。報恩講の仏花は花瓶(かひん)に藁を入れて、木(ぼく)の土台とします。お同行が作られている田んぼの藁をお供えすることができ本当に有り難いです。
Stacks Image 1873




打ち合わせ(10/28)


事前に材料の段取りをしました。高針も開発が進むにつれて周辺に山がなくなり、松がすっかり手に入りにくくなりました。今年は仏花に使う松の段取りから話し合いました。
Stacks Image 1869




初日(11/4)


お花屋さんを営む梅森同行の力をお借りして、何とか材料が揃いました。

本堂に台を置きブルシートをかけて、いよいよ花講さんの仕事が始まります。
Stacks Image 1877

まず花瓶(かひん)に藁を詰めます。藁をしっかりと花瓶の底まで入れて縛ります。余った部分はハサミで切り、土台となる木(ぼく)が刺しやすいように平らに仕上げます。
Stacks Image 1856

土台の芯となる竹を藁に金槌で打ちつけていきます。乾燥した松の木はこの芯となる竹に刺します。
Stacks Image 1862
Stacks Image 1864

乾燥した松の木(ぼく)に松の枝を飾りつけます。花講さんの驚きの仕事は、松の枝をそのまま使わずに「松の葉を使って手間暇かけて枝をつくる」ことにあります。

痩せた土地で、時間をかけて成長した葉の短い松を切ります。この葉の根元を小刀でひとつひとつ尖らせます。
Stacks Image 2267
Stacks Image 2269

自然の松の枝に穴を空けて、根元を尖らせた松の葉を美しく見えるように刺していきます。この作業を何度も繰り返し、花講さんは松の枝を「作って」いきます。
Stacks Image 2273

この松の枝を乾燥した松の木(ぼく)に固定します。遠目からは、とても美しい自然の松の枝に見えます。
Stacks Image 2275



芯となる竹には藁を巻き、その藁を一つ葉(ハラン)で被います。この一つ葉で被われた藁にクロガネモチや小菊を飾りつけていきます。
Stacks Image 2234

クロガネモチを境内から切り出しました。赤い実の部分を残して、葉の部分を手で一つ一つちぎっていきます。
Stacks Image 2254
Stacks Image 2256

赤い実だけになったクロガネモチをたくさん用意して、一つ葉で被われた藁に刺していきます。
Stacks Image 2258

クロガネモチとともに竹を切り出し、決められた長さに切ります。その竹をナタで縦に割り、先端を小刀で尖らせます。後日、この竹に小菊を縛りつけ、クロガネモチと同様に藁に刺していきます。
Stacks Image 2243
Stacks Image 2245

たくさんの人手のお陰で仕事が順調に進みました。掃除と明日の用意をして花講さんの初日が終わりました。
Stacks Image 2279




2日目(11/5)


2日目は、昨日割った細い竹に小菊や一つ葉を縛りつける仕事から始まりました。
Stacks Image 2283

一杯の仏花を仕上げるためにはたくさんの小菊が必要になります。今年無理を言ってお願いした花講1年目のお同行が一生懸命に小菊を竹に縛りつけてくださいました。

そして経験豊富な花講さんが、出来上がった小菊を藁に刺していきます。形を確認しながらの作業になります。
Stacks Image 2291

順調に仕事が進み花講さんの2日目が終わりました。明日にも仏花が完成する予定とのことでした。
Stacks Image 2297




3日目(11/6)


三前の仏花の目処がついたところで、余間に飾る花もお願いしました。昨年、長年花講の親方を務めた方が亡くなり断念した余間の仏花です。今の親方は習ったことがないので、以前撮影した写真を見ながら立てて頂きました。
Stacks Image 2309

芯の藁に刺す小菊や一つ葉が多いほど立派な仏花になります。親方の指示のもと、今日も小菊と一つ葉を竹に縛りつける作業が進みます。

ご尊前の仏花がほぼ完成しました。次は祖師前、御代前、そして余間に飾るお花です。
Stacks Image 2315

余間の仏花も手探りながら、完成に近づいています。
Stacks Image 2317

とうとうすべての仏花が完成しました。完成した仏花は花講さんの手によって仏さまへお供えして頂きます。
Stacks Image 2305

花講さん最後のお仕事はお逮夜さんのお勤めです。昨年、花講の親方が亡くなられたので、親方への仏前報告も兼ねてお勤めをいたしました。
Stacks Image 2303




高針には、男衆が手間暇かけて仏花を立てる素晴らしい文化が残っています。

蓮教寺では、お花講と呼ばれるお同行の力を全面的にお借りして、

この貴重な文化を報恩謝徳のこころとともに伝承しています。